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2007年7月 9日

[カテゴリ:金沢屋物語]

金沢屋物語 第2話 継続は力なり

金沢屋物語第2回目も金沢屋の大番頭こと、北陸朝日放送の能田氏に原稿をお願いいたしました。以下は能田氏に頂いた文章です。

事務局から、金沢誕生物語の続きを書けというオファーが来た。そこそこアクセスもあったということなのだろう。そんなわけで、しばらくの間連載ということになる。まあ、6年やってきたから、書くことは山ほどある。書き散らすようなことになるかもしれないが容赦願いたい。

で、2001年4月25日である。日付に意味はない。大安だったという記憶もない。確か、システムテストや、実際の配送テスト、事務局オペレーションの確認などをやれば最速でも4月25日、そんな具合だったと思う。ただ、何故だか午前0時にこだわった。今から考えれば25日の午前9時でも10時でも良かったような気がするのだが、妙に午前0時にこだわった。
それは、きっと「いい人」の思いがこもった商品を全国、全世界のみなさんにお知らせするのに発信側が何かにこだわらないでどうする、という思いがあったのだと思う。まあ、スタッフにはいい迷惑だったかもしれないが・・・。
でも、午前0時に、システム開発に携わってくれたHさんから、「金沢屋スタートおめでとうございます!」という電話をいただいた時は感無量だった。
とにかく、「いい人たち」をインターネットというツールで紹介することができる、その喜びで一杯だった。事業を立ち上げ、継続してゆくことのほうがはるかに大変であることはまだ、まだ理解できていなかったのだ。

スタートした4月の売上は30万円、25日のスタートだから営業日は6日間、1日5万円。当時のECサイト状況の中で、この数字をどう評価すべきなのかはわからない。もっと売れるはずなのになあという思いと、いやあ、ゼロでなくて良かったという思いが錯綜した複雑な感じだったとは思うのだが、1日5万円、1ヶ月だと150万、まあ、スタートとしては悪くないなあというのが正直な気持ちだったと思う。
ところがである、5月は、なんと6日間しか営業日がなかった4月を下回る売上だったのである。
5月売上25万円。1日1万円も売れない。今だと信じられないことだけど、1件も注文が来ない日が何日もある。これには、正直参った。
金沢屋は大儲けする必要はない。というより、大儲けは無理。ただ、儲からなければ金沢屋そのものが継続できない。できなければ、いい人たちの支援はできない。地域の活性化だ、物作りの支援だとか、いくら耳障りのいい言葉を並べたところで継続できなければどうしようもない。
もちろん、ひと月やふた月で結果がでるものとは思っていないし、結果を問われても困る。そう思ってはいたが、この5月の数字には本当に参った。

 そんな時、視聴者から一本の電話があったのである。
「金沢屋って何ですか?」だったか、「金沢屋って何処にあるんですか?」だったかは忘れたが、とにかく金沢屋に対する思いをお話したのを覚えている。その方が最後に「いいことをおやりですね。期待しています。頑張ってください。」と言ってくれたのだ。人間、へこんでいる時の優しい励ましほど嬉しいものはない。
いいことをおやりですねのひと言に、ああ、やっぱりわかってくれる人はいるんだと、心の奥底から、本当に身体の奥の方から力が漲ってくるのがわかった。今となっては他愛のない会話にすぎないのだが、あの時の私には本当にありがたい言葉だった。
とにかく続けるのだ。この思いを理解してくれる人々を増やすために。

 

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