[日々雑感, 金沢屋おりふしの便り]
金沢屋おりふしの便り[三月二十一日/春分]
●春分の日、生物をいつくしむ日
きょうは春分の日。
昼と夜の時間がほぼ等しく、また彼岸の中日にあたることから、先祖の墓や寺へお参りする日であることは知られていますが、祝日法によれば、自然をたたえ、生物をいつくしむための日だそうです。
たたえるべき自然、いつくしむべき人、なにげなく過ごしてきた日々の有り難さを、まさに文字通りの有り難さを知る2011年春分の日です。
私たち金沢屋がお届けしている石川の食べ物や工芸品、すべては自然の恵みです。
魚や野菜はもちろんのこと、焼ものなら土、漆器は木や漆。
海、山、川、里など自然の幸を大切にいかした品々を多くの皆様に紹介し、楽しんでいただきたいと思います。
その土地ならではの産物や工芸品をたくさんの方々に伝えることが、自然や手技を受け継ぐ次の力になります。
ふるさとの味や技を大切に、2011年の春を[金沢屋]からお届けします。
・加賀紫雲石(音羽屋)
・加賀ほうじ棒茶(松風園茶舗)
・ふやき御汁 宝の麩ひとひら(加賀麩 不室屋)
今回は偶然に、商品名あるいは社名にすべて加賀の文字がついています。
ふるさとを誇りに、加賀の名に恥じない味づくりをめざして、それぞれ名付けたのでしょう。
和菓子とお茶、そしてお吸い物。
忘れられない2011年の春に、ひとときの安らぎとなりますように。