金沢屋日記・ブログ 金沢・能登の情報や、お料理レシピ、生産者やスタッフの日記をお伝えします。

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【金沢屋物語】

2007年10月24日

金沢屋物語 第5話

金沢屋がなんとなく順調にスタートを切り、そこそこ話題にもしていただけたのは
なんといっても明確な「金沢屋」5つのお約束があったからだと思う。
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 1、目利き委員会の目利きされたもののみを掲載。
 2、地元金沢でも憧れの品。
 3、つくり手の思い・生産者の顔が見える品。
 4、旨いもの、美しいもの。
 5、そんじょそこらにないもの。
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以上が5つのお約束で、金沢屋に掲載されるものは5つのお約束のうち基本的にはひとつも欠けてはいけないということになっている。
そして、金沢屋で扱うかどうかを決めるのは、運営をしている北陸朝日放送でもフィックスでもなく、ましてや私や金沢屋のスタッフでもない。

あくまでも、月に1回定期的に開かれる金沢屋目利き委員会がその判断をする。そして、その判断たるや基本的には全会一致という極めてハードルの高いものなのである。スタート当初は4人の目利き委員の方がいて、その4人全員が「金沢屋での展開を許す」と言ってくれなければだめなのである。

では、その目利き委員会というのはどのような観点で商品の目利きをするのか。
目利き委員の方々は石川を良く知っており、なおかつ商品についての造詣も深い、と同時に消費者としての目線を充分に持っている。
その目利きの方々が何を根拠に目利きをするのか。
お約束に書かれていることは当然なのだが、その他に大きなことは2つ、ひとつは商品にストーリーがあるかどうか、もうひとつは商品が安全・安心なものであるかどうか。とにかくこの2点については本当に厳しく精査していた。
商品にストーリーがあるかどうかとは材料が石川県産であることも重要なのだが、生産者やつくり手の皆さんがどのような思いでその商品を作っているのか、そのことを大きな判断基準としていた。

ある目利き委員会でこんなことがあった。あるぶどう農家の方がぶどうジュースを目利きに出品された。目利きのみなさんは商品を飲んで、甘すぎるぶどうジュースに異論を唱え、目利き却下となったのである。そのことを生産者にお伝えすると、生産者は「私が説明に行きますので再度目利き委員会に出品させて欲しい」と。そして、翌月の目利き委員会でその生産者の方は「本当のジュースとは」と、自らの商品に懸ける思いを滔々と語り、目利き委員全員がその思いに打たれ、その商品は目利きを通過し、晴れて金沢屋で展開することになったのである。

今、ご存知のとおり食に関しての見方が大変厳しくなっている。具体的な事例は枚挙にいとまがない。金沢屋も他山の石とすべきことは山ほどあるが、金沢屋はスタート当初から、食を扱う以上お客様からの信頼が大前提と考えていたし、今、その考えはより強固なものになっている。
そして、その信頼を支えるのが生産者、つくり手のみなさんの商品に対する思いなのである。旨いものはたくさんあるだろうし、美しいものもいっぱいあるだろう、ただそれは生産者・つくり手のみなさんの熱い思いが込められた安全で安心なものであるべきだし、それはやはりそんじょそこらにないものなのかもしれない。
金沢屋としては本当はそのような商品こそがそんじょそこらに溢れていて欲しいとも思うのだが・・・。

2007年9月10日

金沢屋物語 第4話

外から見れば「金沢屋」というのは順調にスタートし、順調に成長していったように見えるかもしれない。
特にテレビ業界の中では、小さなローカル局がなんか面白いことを始めたらしいぞ、ということで、問い合わせも結構あったし、視察というか見学というか、とにかく情報を集めてみようと、わざわざ金沢までお越しいただいたテレビ局も相当数あった。まあ、情報収集ついでに、魚の美味い金沢でちょっと一杯というみなさんもいらっしゃったのかもしれないけれど(結構、夜の街にもお連れしました)。


テレビ業界というのはみなさんが一番ご存知のように、何かひとつ番組がヒットすれば我も我もと同じような番組を制作して、いつの間にかいったいどこの局がこのような番組を始めたのかさえもわからなくなってしまうようなことがよくある。言葉は悪いが、いわゆるパクリがそんじょそこらで横行する業界である。
そして、うまくパクリながらなんとなく自らの形に再形成し、まるで自分が作り上げたような顔をする能力が高い人間が重宝がられたりもする。

それは番組のフォーマット権やアイディアの権利が曖昧であるということに因るのだけれど(最近は番組企画の権利という考え方が少し浸透してきたようだが)、毎日毎日番組を作らざるをえない中、それなりの視聴率が取れたり、収益があがったりする番組が、それこそいつもいつも、そんじょそこらにあるわけでなく、思わずアイディアをちょっと拝借してしまうという気持ちはわからないでもない。とはいえ、大切なのはやはりブランニューであること、ブランニューを目指すことであることには違いない。

「金沢屋」がブランニューであるかという点では、テレビ局のコンテンツとしてという意味でまさにブランニューではあったと思う。ただ、それゆえになかなか大変な思いもしたし、順調に成長しているように見えるその陰で、毎日の悪戦苦闘があったのだ。それが、バックヤードの充実ということなのだが、その時は「金沢屋」にとってのバックヤードというものがいったい何なのかもわからなかった。

バックヤードとは裏庭のことだが、この裏庭がしっかりしていないとどうも玄関はもちろん、居間もキッチンも、とにかく家全体がまったくどうしようもなく見えるらしいのだ。「金沢屋」にとって裏庭とはつまりスタッフの動きであり、それは顧客対応や決済や配送、注文に対してどのようなリアクションを取るのか、どう集金するのか、どのように商品を送るのか、そしていかにお客様に気持ちよく物を買っていただき、気持ちよく買ったものを味わっていただくのか、そのフローがすべてだとようやく気づいたのはスタートしてからかなり経ってからのことだ。

テレビ局が運営するのだから、少しコマーシャルを流せばアクセスしてくれるだろう、ちょっと番組で取り上げれば売れるだろう、そんな甘いものではなかった。どれほど、情報を露出しようが、情報そのものに魅力がなければ誰も興味を持ってくれない。そんな基本的なことを改めて思い知らされたのである。そして、ウェブショップもリアルショップもショップ運営ということでいえばなんら変わることがないこと。ともすれば、ウェブショップの方がお客様との直接のコミュニケーションがないぶん、情報伝達に相当気をつけなければならないことに気づいたのである。

2007年8月10日

金沢屋物語 第3話

金沢屋を立ち上げて2ヶ月。あっという間といえば、確かにそうなのだが、思いもよらないことが次々と起こるのにはさすがに驚いた。

当時の私の本来の業務は放送局の業務・編成であり、どの番組をどこに流すのかとか、コマーシャルの枠はしっかり管理されているのかとか、報道制作局と営業局はちゃんと仲良くやっているのかとか(放送局では、報道制作のセクションと営業のセクションが業務上ぶつかり合うことがままあるのだ)、番組広報は効率よく実施されているのかとか、もちろんその他諸々あるのだが、いずれにせよ放送を行うための仕事がメインだった。

そこに、「注文した商品が届かないんだけど!」とか、「商品着いたけど割れてるじゃない!」とか、「画面がわかりにくくて注文できん!」といった問い合わせ、クレームが来るようになったのだ。もちろん、そのような話は基本的に金沢屋事務局で受け付ける話だけれど、いかんせん事務局もまだまだ不慣れなために、対応できずにこちらに回ってくる話もたくさんあった。
そんなわけで、これはトナミ運輸(当時はヤマト運輸ではなく、富山本社のトナミ運輸に配送をお願いしていた)に、この件は日本信販、と電話する私の姿を仲間たちは不思議そうな眼で見ていたと思う。
そりゃ、そうだ。「今度の特番は土曜午前10:30(イチマルサンマル)で」というような会話が突然、「申し訳ありません。集荷が少し遅くなったようです。配送のドライバーに連絡させますので」という会話に変わるのだから。

 けれども、実はそのような違和感を職場に感じさせることも金沢屋の使命といえばいえたのだ。民間放送というのはスタートして50年ちょっとになる。この間、売上はほぼ右肩上がり、この放送のビジネスモデルというのはなかなかの優れもので、免許事業ということもあるけれど、たいていは儲かるというビジネスモデルだったのだ。ただ、デジタル化という大きな仕様変更を余儀なくされる中、放送局もいろいろと考えなければならなくなるというのが当時のなんとなくの雰囲気であり、そのためには、商売の実体を知る必要があるのではないか、時間という実体のないものを売るという感覚ではなく、物を売るという感覚を知る必要があるのではないか、視聴者をもっとお客様として認識する必要があるのではないか、個人的には漠然とそんなことを考えていたのだ。だから、いわゆる放送の中枢の現場に、「なんだそりゃ」という感覚を持たせることはデジタル化を迎えようという放送局にとっては結構大切なことだったんだと思う。

 「デジタル化とは放送と通信の融合であり、それはつまり放送と通信の戦いである」
そんな感覚とはまだまだ程遠かったけれども、この金沢屋の中から何かを掴めるかもしれない。配送も、決済も、在庫管理も、もちろん顧客対応の事務局フローも、放送現場にはほとんど必要のない言葉である。けれども、物販をスタートすれば必ず避けて通れないものばかり。

インターネットを使って石川県の特産品を販売する、「いい人のいいもの」を売ろうとすればするほど、実はこのバックヤードの充実が不可欠であり、これができなければ金沢屋をベースとした放送と通信の融合なんて全くの絵空事にすぎないんだろうなあというのが、当時ぼんやりと思っていたことである。もちろん、そのバックヤードの充実にこんなに苦しむことになるとはその時の私には想像もつかなかったのだけれど。

2007年7月 9日

金沢屋物語 第2話 継続は力なり

金沢屋物語第2回目も金沢屋の大番頭こと、北陸朝日放送の能田氏に原稿をお願いいたしました。以下は能田氏に頂いた文章です。

事務局から、金沢誕生物語の続きを書けというオファーが来た。そこそこアクセスもあったということなのだろう。そんなわけで、しばらくの間連載ということになる。まあ、6年やってきたから、書くことは山ほどある。書き散らすようなことになるかもしれないが容赦願いたい。

で、2001年4月25日である。日付に意味はない。大安だったという記憶もない。確か、システムテストや、実際の配送テスト、事務局オペレーションの確認などをやれば最速でも4月25日、そんな具合だったと思う。ただ、何故だか午前0時にこだわった。今から考えれば25日の午前9時でも10時でも良かったような気がするのだが、妙に午前0時にこだわった。
それは、きっと「いい人」の思いがこもった商品を全国、全世界のみなさんにお知らせするのに発信側が何かにこだわらないでどうする、という思いがあったのだと思う。まあ、スタッフにはいい迷惑だったかもしれないが・・・。
でも、午前0時に、システム開発に携わってくれたHさんから、「金沢屋スタートおめでとうございます!」という電話をいただいた時は感無量だった。
とにかく、「いい人たち」をインターネットというツールで紹介することができる、その喜びで一杯だった。事業を立ち上げ、継続してゆくことのほうがはるかに大変であることはまだ、まだ理解できていなかったのだ。

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2007年6月 4日

金沢屋物語 第1話 金沢屋誕生秘話

金沢屋誕生の頃

「金沢屋」は石川県の特産品を扱う物販サイトである。運営するのはテレビ朝日系列の北陸朝日放送とCM制作を主たる業務とする(株)フィックス。物販とはほど遠い会社と言ってもいいかもしれない。そんな2社が「金沢屋」という事業を立ち上げたのが2001年。ECサイトがまだまだ海のものとも山のものともわからないような頃。楽天だってまだまだ、知らない人が多かった。そういえば、「金沢屋」での取り扱いをお願いに行った生産者からはなんとなく胡散臭い目で見られたような。もちろん、2社とも石川県内ではそこそこ名の通った会社ではあるのだけれど。
北陸朝日放送 能田さん
▲金沢屋誕生秘話を語る金沢屋 大番頭(北陸朝日放送 能田氏)

立ち上げの目的

 「金沢屋」立ち上げの目的は放送局としての現在のビジネスモデル以外のモデルを作ること。2007年には全国で放送のデジタル化がスタートし、放送と通信の融合を想定し、ネット・放送連携でのビジネスを模索せよというミッション。つまり、いろいろあったライブドアとフジテレビや楽天とTBSミニミニミニ版みたいなもの。一応そのようなミッションを受けて私は立ち上げに奔走したわけだけれど、これが、本当に大変だった。

 確かに放送局には50年間培ってきた信頼や見識はある(はず)。テレビの力というものも確かにすごい。ただ、今まで時間という実体のないものを売ってきた放送局が簡単に物販ができるなんて夢にも思っていなかった。

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2007年6月 1日

6月4日(月)に第1話を投稿します

こんにちはMiyakawaSEです。

金沢屋は2001年4月25日にショップをインターネットにオープンしました。つい最近まではインターネットの中だけのバーチャルな店でした。
7年目に入る直前の今年3月には兼六城下町、ホテル兼六様のおかげで兼六城下町内に金沢屋のリアル店舗ができました。ここでは金沢屋の商品を実際に手に取ってみることができます。

金沢屋は6年間ずっと地元石川のいいものを目利きして、集めてネット販売してきたという経験と歴史があります。
この経験と歴史は金沢屋がこの6年間で育んできた財産に他なりません。

この6年間の財産をこれまで金沢屋に訪れたお客様に、そしてこれから金沢屋を知るであろう新しいお客様にお伝えしていくことも我々の責任であろうと私は思います。

金沢屋物語は今後、この6年間の間に金沢屋に関わってきて頂いた様々な関係者の方に原稿を寄せて頂いて月刊で更新されていきます。

記念すべき、第1話は6月4日(月)にアップする予定です。
タイトルは「金沢屋誕生秘話」の予定です。
お楽しみに♪

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金沢屋の過去の記録

ブログ導入以前の金沢屋の記録はこちらをご覧下さい

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